第 18 回目 まだ大学で学ぶのに通学してるの? 民法総則攻略編
今回は法学部で勉強するなら、避けては通れない民法について書いていきます。
法学部で民法は履修する単位数が最も多いです。
民法は大きく、総則、物権、債権(総論、各論)、親族・相続と構成されています。
今回はこの中の総則について書いていきます。
民法は改正されますので、内容が現在の民法と異なる可能性がありあます。

1、内容
・主な学習内容:民法1条〜174条
具体的には、人の行為能力、物、法律行為(意思表示、代理)、時効
・単位数:4単位
・規定レポート数:4通
・スクーリングあり
夏期、短期スクーリングあり
スクーリング受講によるレポートの免除数:2通
(1)民法総則を学習する上で重要なこと
・総則は重要な分野が決まっています。
人の行為能力(制限行為能力者、法人等)、法律行為(心裡留保、
錯誤、詐欺、脅迫、代理)、時効です。
(内容の半分以上は重要ですが、教科書が異常な分量なので、少しでも量を減らしましょう)
理由:これ以外の分野は論点がなく、レポート課題や試験をする意味が
あまりないからです。
書いてあることをただそのまま書けばいいだけなので、勉強した
かを判断できないからです。
・各論点の通説をおさえる!
民法は各制度の通説、判例がなぜそのような結論に至ったのかを理解し、
複数の論点を矛盾なく、説明することが重要です。
このように各論点の繋がりを理解しするには、制度の趣旨を理解して、
勉強する必要があります。
・民法総則を勉強するのに役立つ書籍
・四宮和夫、能見善久『民法総則』(弘文堂)
・呉明植『民法総則 <第2版> 』(弘文堂)
・伊藤真『民法総則 第3版 』(弘文堂)
これらの書籍は、総則を勉強する上で、十分な分量の内容です。
読みやすく、読み込むのに丁度いいです!
お好みの1冊を教科書の代わりに勉強するといいです。
(正直、大学の教科書は量が多すぎるところがあります。)
・スクーリングを受けて、レポートを免除してもらうことをオススメ
します!
(2)レポート学習
・字数は1500字〜2000字程度は書きます。
・民法全般に言えることですが、課題の論点をしかっりおさえること
が大切です。
課題に対する必要な論点を落とすと、大きな減点となるからです。
論点を落とさず、レポートを書きましょう。
・OnePoint(初学者が論点をおさえるには先人の知恵を借りろ!)
当然のことながら、初学者は論点がわかりません。
そこで、先人の知恵を借ります!
具体的には書籍をもとに各分野の論点を調べます!
もしくは、夏期スクの科目別ガイダンスに出る。
(論点とは、各分野の見解や解釈が複数考えられる部分です!)
・論点を知るのに役立つ書籍
・伊藤真『民法総則 第3版 』(弘文堂)
・呉明植『民法総則 <第2版> 』(弘文堂)
・三和一博、橋本泰宏『演習ノート民法総則・物権法』(法学書院)
伊藤先生、呉先生の書籍はい日常学習にも使え、各分野の論点もわかり
易いです。
ただ、司法試験対策としての書籍なので、大学で勉強する為の論点とは
若干異なる場合があります。
対して
演習ノートは大学の勉強向けの書籍で、テーマごとの論点も書いてあります。
ただ、書いてある内容のレベルが高く、初学者には難しいところがあります。
結論:初学者は伊藤先生か呉先生の書籍を使うことをオススメします。
理由:日常学習にも使え、初学者でもわかるように書かれているからです。
(3)試験対策
・出題範囲:総則全般から出ます。
上記で書いた重要な分野からの出題です。
どの法律科目にも言えることですが、主要論点からの出題です。
・出題形式:出題に対する1000字〜1500字程度の論述
・人の行為能力(制限行為能力者、法人等)、法律行為(心裡留保、
錯誤、詐欺、脅迫、代理)、時効の分野の重要論点を落とさずに、
矛盾なく答案を書ければ、試験には合格できます。
・勉強の仕方は、基本書を何度も読み込み、論点をまとめるにつきます!
(4)まとめ
法律科目全般に言えることですが、地道にコツコツやるに限ります!
継続は力なりです!
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