実際に通ってみたプログラミングスクールの実態②

実際に通ってみたプログラミングスクールの実態②


1、はじめに


前回は、カリキュラム (勉強する教材)について書いたので、今回は実際にスクールでどんなことをやるのかについて書いていきます。

私が通っていたスクールは3ヶ月間のプログラミング学習期間で1ヶ月ごとに内容が変わっていきます。ただし、1ヶ月目には課題があり、それに合格できないと、追加料金を払って延長することにはなりますが…

では、月毎に書いてきます。


2、1ヶ月目


1ヶ月目のカリキュラムはHTML&CSS、Git、Ruby、Railsをメインに勉強していきます。全て、独学で読み進めていきます

課題は、HTML&CSSが1題、Railsが2題となっています。これを入学した月の終わりまでに全て合格しないと2ヶ月目に進めないです。辞めるか、追加料金を払って延長かの2択を迫られます。辞めた場合、お金が返ってくるかはわからないです。

・良い点:自分のペースで進んでいけるので、出来る人はスイスイ進んでいけることです。

・悪い点:出される課題の見本サイトと課題の要件が一致していないことです。なので、見本サイト通りに作っても、要件を満たしていないと言うことで、不合格になります。また、機械でテストをするために、リンク先などにクラスを指定しないといけず、かなり無駄な時間をとられます

あくまでも、私が通っていた数ヶ月前の話なので、これくらいは改善されていると思いますが…

最終課題のレベルとしては、CRUD機能、バリデーション、アソシエーション(1対多)あたりまでのレベルです。あとは、機械でテストするための、クラス指定の知識が必要になります。

ちなみに、私の月に入学した人で、進級できた人数は16人中8人でした。


3、2ヶ月目(チーム開発)


2ヶ月目からはチーム開発がスタートします。1ヶ月目の課題をクリアした人達でスクールがランダムで3、4人でチームを作ります。160時間以上スクールで活動する必要があります。

このチームで一つのサイトを作っていきます。

未経験、初学者の集まりなので、右も左もわからないまま進んでいきます。一応各工程(ビュー画面設計、DB設計、テーブル設計、ER図)毎に、レビューはしてくれますが、担当する人が代わる度に言うことが代わるので、前提が崩れ、各工程をいったりきたりします。

実際の開発がどんなものかはわからないので、何とも言えないですが、チームにいた開発経験がある人曰く、「こんなものだ」とは言っていたので、そうなのかもしれませんが…

あとは、週一で、チームの活動を反省する会みたいなものを1時間程度行い、効率よくチーム開発をするみたいなことをします。

正直、私は何のためにやっているのかわからないものでした。理由としては、開発もチームでの開発もした事が無い人間が意見を出しても的を得ているのかいないのかがわからないからです。

結局、しっかりと未経験の人達だけで、お遊びをやり、プロからは特に助言もないので、やった事が正しかったのか、間違っていたのかわからずに終了という感じでした。一応、アプリは出来ましたが…

法律の例えになりますが、Fラン大学の法学部では、1年生の時に模擬裁判の授業をやるそうなのです。しかし、本来は司法修習生(司法試験を合格した人)になってやるべき事であって、模擬裁判は何の知識もない人がやっても意味がないです。因みに必要な知識は民事に限定しても、民法、民事訴訟法、民事執行、保全法、要件事実の知識が必須になります。

これと同じ事がスクールでのチーム開発だと私は個人的には思ってしまいました。偽りの達成感は得られますが、プロになるという視点からは「今それをやってどうするの?」といった感じではないでしょうか。


4、3ヶ月目(ポートフォリオ作り)


最後の月になります。最後の月はポートフォリオ作りになります。AWSに作ったポートフォリオをデプロイしてゴールになります。

ここからはまた、個人でもくもくと作業をしていくので、拘束はされないので2ヶ月目よりは楽になります。

基本的にスクールからは、いつまでに、何をやってくださいという指示があるだけです。あとは週報を出すだけです。1ヶ月目と似ていて、わからない事があれば、メンターに聞き、開発してく流れです。

とりあえず、私の入った月の人達は1人いなくなって、計7名がポートフォリオ作成を完了するという状態で3ヶ月目が終わりました。

因みに、AWSにデプロイしたものに独自のドメインを付けることまでをスクールは推奨していますが、そこまで出来た人は1人だったとか…


5、まとめ


まず、色々と書きましたが、転職保証の対象になるスクールのカリキュラムをクリアする人は入学した人の半分ぐらいです。本人のやる気、スクールのサポート体制が弱いことなどさまざなな理由がありますが、とりあえず、半分です

卒業するまでに得られる能力は、「未経験者でプログラミング真面目に勉強しているね、まぁ、ポートフォリオまで作ったなら、やる気はあるんだね」と言ったレベルかなと最近思い知りました。


6、最後に


最後に、グーグルアドセンスに登録しているせいで勝手に広告がはられる様になってから、知ったのですが、広告で出てくるスクールにはいい噂を聞きません。

結局、時代やツールが変わっても、いい情報は口コミでしか届かないと言う事なのでしょう。

もしかすると、ネット広告に上がっていないプログラミング学習教材を選ぶと良いものに出会えるかも知れませんね!

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ABOUTこの記事をかいた人

30歳のWebエンジニア/中央法→大手証券会社→プログラミングスクール→Webエンジニア(4年目)/現在は神奈川に住みながらプログラミングをメインにTwitterやブログで発信してます!