いいスクールかどうかを判断する質問
今回は、情報商材のようなスクールがはびこるご時世なので、そのスクールがいいかどうかを判断できそうな質問を考えてみました。一応、理由も書きますが、これで完璧というものではないので参考程度に読んでみてください。
1、質問
前提としては、プログラミングスクールに通って、転職しようと思っている人を前提にしています。
①スクールで教えるメンターは教える言語で実務経験がある人ですか。
・いいえの場合(行かない方がいいです。)
ただし、趣味としてプログラミングを勉強したいなら別。
・はいの場合(さらに質問)
(1)実務経験1年以上の人は教えるメンターの何割程度ですか。
最低、6割はいないならやめた方がいいです。
理由:
①転職を考えて、プログラミングスクールで学ぶということは実務を意識しなければなりません。そうであるのに、教える人が実際に実務に出てコードを書いたことがないのに、実務でどのようにしたらいいかなど教えられないからです。
②スクールで教えるメンターはエンジニアを目指している他のスクールで勉強した人やプログラミングに詳しい大学生が教えてたりします。そして、これらの人は人にものを教えられる程に勉強をしていないことが多いです。実際、エラー解決にもかなりの時間がかかります。私の経験談になりますが、実務経験がある方に同じ内容のエラーをみせたところ、3秒で解決したものが、1時間かかるという事もザラにあります。
③1週間だけですが、実務経験5年の講師の方にプログラミングを習う機会に恵まれたのですが、実際に働かないと可読性の高いコードの書き方、チーム開発などで必要な知識を教えるのは難しいのではないかとのことでした。。また、実務に向けた内容の助言を多くしてくれます。私の個人的な感想ですが、情報の密度が違います。
②転職する際は学んだ言語で転職できますか。
・いいえの場合
やめた方がいいです。
・はいの場合(さらに質問)
カリキュラムを終えた人すべてですか、ソースコードがみれる、設計に関われる仕事ですか。
個人の性格や人間性の問題もありますが、全員でないなら疑いましょう。また、仕事内容がコードを書くことと全く関係のない仕事である場合もあるので、コーディンングや設計まで出来る仕事につけるのかも確認しましょう。
スクール側は希望者はなどと、たわ言を言ってくると思うので、それを聞いたら、行かない方がいいと思います。また、個人の努力次第などと言ってくる場合も注意です。あくまでも、スクールのカリキュラムを終えてどうなのかが重要です。
理由:
①私が通っていたスクールの一つが転職保証までしてくれるスクールだったのですが、転職先はJavaになる可能性あると言われました。もし、Javaで就職するなら、初めからJavaを勉強すれば良いことなのにそれが出来ないレベルのスクールだということです。
なぜこのようなことが起こっているのか、Ruby、Railsは教えるのが簡単だからです。初学者のうちはわからなくて当然ですが、Java、PHPなどに比べ、教えやすくというか教えなくても形になってしまうのがRailsだからです。ちなみに、Rubyも本当は難しいのですが、そこまで勉強しないので気づかないだけです。
②Ruby、Railsで未経験から就職するというのは不可能というわけではないですが、PHP、Javaなどを勉強して転職するより採用されづらいです。
③未経験の分野に転職するのに、未学習の言語で転職すると、コスパが悪すぎます。確かにRubyをしっかり勉強するれば、JavaやPHPの理解はしやすいです。しかし、多くのスクールはそこまでのレベルまでRubyを勉強しません。
③コードのレビューはしてくれますか。
・いいえの場合
行かない方が良いです。
・はいの場合(さらに質問)
どれぐらいの頻度でレビューしてくれますか。
理想としては、自分がしてほしい時はすべてみてもらえる。
理由:
①仕事をする上で、コードが読みやすいかは重要な要素になります。しかし、初学者のうちはどんなコードが読みやすいかわかりません。だから、スクールに通うのですが、それをしないスクールなら行く意味はあまりない気がします。
② 可読性の高いコードであるかどうかは自分で勉強するのが難しいです。そもそもに自分が書いたものを客観的に見るのも難しいですし、さまざな書き方があるコードをこうしたら良いと未経験の人が判断するのは難しいでしょう。少なくとも、私はできなかったです。
④転職保証の対象は正社員ですか(転職保証があるスクールのみ)
・はいの場合(ボイスレコーダーで録音しましょう)
これは、スクール名は伏せますが、ツイッターを見ていて知ったのですが、そのスクールの偉い人は、転職保証の対象は社員でパート、アルバイトを含みませんとツイッター上でつぶやいていたのですが、実際の契約書には、パート、アルバイトを含むと書いてあったと契約書の写真付きでツイートしている人がいました。
実際、社員にも、正社員、派遣社員、契約社員とあり、パートアルバイトと大差のない社員もあるので注意しましょう。
2、まとめ
怪しいと思ったスクールには行かないこと!
ポイントをまとめると、①実務経験のある人に学べるのか、②学習した言語で転職先があるのか、③コードをレビューしてくれるか④転職保証があるなら、それは本当に正社員かということは最低限確認しましょう。
プログラミング業界は価値とお金が一致していない業界です。高いスクールが必ずしも良いわけではないですし、安いからと言って必ずしも悪いわけではないです!
3、個人的な考え
プログラミングスクールに限っては、確信があるなら、いきなりお金のかかるところに行っても良いと思いますが、そうでない場合は無料のものから攻めた方が良いと思います。
理由は、無料のものなら、時間だけのコストですみますが、有料のものだと時間とお金のコストがかかります。無料のものである程度知識をつけてからでないと判断できないものが多くあるので、無料のものから行くことをお勧めします。勿論、無料のものにもひどいものは多くあると思っています。
プログラミングを学ぶ上で最も重要なのはどこで学ぶかではなく、誰に学ぶかです。理想としては、しっかり教えられる個人を見つけることが一番良いですが、これは運の要素がスクール以上に強いので、何とも言えません。
コメントを残す